前回は、会計の利益をベースに5つに区分して、それぞれの利益の意味するところを考えました。売上総利益がマイナスなら、すなわち売上総損失の場合、会社はどう経営を考えるのでしょうか。その損失が一過性なのか、継続的なのかで判断は分かれますが、仕入れた値段以下でしか売れないとすれば、その商売はやめようということになります。この利益率が極端に低い場合も、この商売はやめた方がよいのではないかと考えます。その意味では、売上総損失は、決定的な重要性を持っています。これに対して、営業損失の場合はどうか。いわゆる本業赤字です。今の営業体制、管理体制の下では、赤字なので体制の立て直しが不可欠となり、それに成功すれば、営業黒字に、失敗すれば依然として営業赤字となり、事業を続けて行くべきか否かの判断が求められます。それでは、営業利益はプラスだが、経常利益が赤字の場合どうするか。次回考えてみましょう。
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