日本経済新聞も会社四季報も企業の利益情報を重視しています。しかし、速報性という点では、圧倒的に日本経済新聞です。一方が日刊紙であるのに他方が季刊誌という時間感覚。差は何としても埋めがたい。しかし、基礎となるデータは、いずれも四半期ごとに公表される決算短信である点は同じです。決算短信に書かれているデータのうち、何を重視するかという点ですが、日本経済新聞は、営業利益を重視しているようです。かつては殆どの企業が借金漬けの企業であったこと。そして、その借金の金利が8%位あったので、いくら営業利益で稼いでも、その殆どが金利(営業外費用)で消えていってしまい、経常利益がぐーっと減ってしまう企業さえいました。これでは銀行のために働いているのではないかと揶揄されていました。こういう状況では、営業利益は、余り意味がないともいえます。しかし、その後の企業体力の向上と共に無借金の会社が増え、しかも、その金利が0%となると営業外費用の金利の役割は低下すると共に営業利益の重みが増してきます。特に営業赤字の会社は会社を継続する意味もあるのかと。
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