企業業績の向上といえば、企業収益力の向上を意味します。収益力とは稼ぐ力であり、儲ける力です。この稼ぐ力、儲ける力を財務的に見ると、利益率の向上となります。そして、企業会計上、利益は5種類に区分されます。?売上総利益 ?営業利益 ?経常利益 ?税引前当期純利益 ?当期純利益 の5つです。それでは、なぜ利益をこのように区分するのでしょうか。そして、区分された利益の内、最も重要なものは、どれでしょうか。この2点が問題となります。まず第一の点については、会計は企業の経済活動とその成果を明らかにするものです。成果としての利益が、どのような経済活動によって生じたのかを明らかにしないと、その利益はどうして獲得できたのか、偶然の事情によるものか、実力によるものか、更には次期以降にも、そのような利益の実現可能性があるのか、必ずしもわかりません。収益と費用を対応させながら利益の区分計算を行う意味はここにあります。第二の点については、いろいろ問題がありますので、次回以降考えてみたいと思います。
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