会計数値だけを見ていると、全体としての売上高、売上原価、販管費等はわかります。そして、全体としての傾向も分かります。これを3年間位で比較して、その趨勢を見ていけば、全体として会社は良くなっているのか、悪くなっているのかという状況についての把握はできます。しかし、このような全体としての状況がわかっているだけで、会社の社長さんと会話ができるでしょうか。答えは否です。「これから会社はどうやるべきか」という点がまさに問題だからです。全体がわかっただけでこれから具体的にどういう経営行動を採るべきかは、わかりません。前回の売上分析で見たように、大切な得意先とは、どこなのか。これから販売拡大していく商製品は何なのか。現在の経営状況からすると増加すべき在庫と減少すべき在庫をどう考えるのかといったミクロの分析をしていく必要があります。まさに、「着眼大局着手小局」で大きな経営判断と具体的な経営行動の違いは、しっかり押えておく必要があります。
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