前々回のABC分析について、更に深く考えてみましょう。物事を見る時、全体として見るのと、いくつかに分類して見るのとでは、全く違います。方向性といった大きな流れを考える時は、全体で見た方が良いかもしれません。例えば、売上というものを全体で考えて、ここ3年間毎年10%位upしているとすれば、全体的には良い方向に行っているので、会社の基本的方向性は問題ない。このままの状態でもよいのかと。しかし、それでは、次に何をするかという事になると、分類が大切になります。売上伸び率が20%のところやマイナスのところもあるとすると、次の一手は異なります。そこで具体的行動を意識するときに一定の基準での分類が大切となります。しかし、ここでの問題は、どのような基準によって分類するか。いろいろな基準をもって様々な分類方法を考えて、自社のベストな成果をもたらす分類にはどのようなものがあるかを考えることが求められます。分類の仕方によって全く異なった考え方や結論が生じることがあります。新聞や、政府の報道は、恣意的な分類によって世論を誘導するケースが多々ありますので、注意が必要です。
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