戦後の世界経済は自由貿易、多角的貿易をテコにアメリカ市場の開放が各国の経済成長をもたらしました。「市場は世界に」を合い言葉として、早い段階から海外展開をした企業が今の日本の優良企業群です。
トヨタ、ホンダ、パナソニック、ソニー、日立、キャノン・・・優良企業は狭い日本市場だけでなく、広い海外市場に早くから目をつけていました。特に、1ドル=360円(貿易に有利な円安)の固定相場の下では、為替に左右されない予測可能な経営が企業業績を拡大させてきました。作れば売れる、安ければ売れる、良ければ売れるという具合に海外展開は、企業業績を高めていきました。しかし、今や、その状況が一変。変動相場制になるし、自由貿易に対して、保護貿易化するし、多角的な取引から二国間取引へと考え方が変わってきました。長期的には、多角的な自由貿易が世界全体にとって望ましい方向であるとしても、その途中においては、保護貿易や、二国間貿易、地域間貿易になるかもしれません。これからの企業経営は、いかなる状況に対しても対応力が求められます。日本企業はこの流れにうまく対応できるでしょうか。環境の変化こそ、今、企業に求められている対応力です。そして、この点は、中小企業においても同じです。
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