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コラム

比較級思考126

日本の優良企業と言われている会社について直近の決算書(会社四季報)から海外販売の比率を見てみましょう。

 ソニー : 70%
 ホンダ : 87%
 キャノン : 78%
 日立製作所: 51%
 デンソー : 59%
 ファナック : 76%
 京セラ : 63%
 ブリヂストン : 81%
 武田薬品工業: 73%
 味の素 : 55%

優良企業は海外取引の比率が高いものばかりです。何故そうなのでしょうか。日本国内に目を向けていると人口減少、少子高齢化でこの30年間殆ど成長していません。日本国内だけをターゲットにしていたのでは、企業も成長を望めないと考えたのでしょう。こうして、早い段階から海外展開をしたからこそ、優良企業になっていったと思われます。この海外取引は連結決算ベースですので、これらは殆ど海外子会社によるものです。そうするとアメリカ子会社であれば、全てがドルで計算され、その決算書が日本の親会社の連結決算に組み込まれますが、この場合、存外子会社の為替換算が行われます。これは、期末の為替レートが大きく影響します。こうして、為替レートが企業収益に多大な影響を与えることがわかります。

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