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コラム

比較級思考124

為替相場は国と国との経済力のあり方を決めます。為替相場に対する最も有力な学説に購買力評価説というものがあります。スウェーデンの経済学者カッセルが唱えたものです。為替相場は長期的には、各国通貨の対内購買力の比(購買力評価)によって決定されるとするものです。日本では、100円でどれだけの財貨やサービスを買えるのか。アメリカでは、1ドルでどれだけの財貨やサービスを買えるのか。この比率でもって為替相場を決めるものです。これは全体の物価指数とも関連するので、わかりにくいものです。全く同じものをいくらで買うのかを考えると、最近では、マクドナルド指数というマクドナルドのビックマックの値段がアメリカではどうか、日本ではどうか、イギリスではどうか・・・。非常にわかりやすい形で考える見方もあります。為替相場によって、生活のしやすい国やしにくい国といった事もわかります。この為替相場によって、企業業績が全く変わってしまう例もあります。特に優良企業といわれる企業ほど、輸出割合が高いことによるものです。

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