市場経済の流れが思わぬ方向に行きましたので、話を元に戻します。為替相場における固定相場制から変動相場制への影響が、会計基準に与えた影響はおおきなものがあります。膨大な設備投資を行い、そして、効率の良い経営を行うためには、大量生産によるコストダウンが勝負となります。この場合、大量生産した物をどうさばいていくかは、問題となります。国家の規模が小さい場合、国内マーケットだけでは不十分なので、どうしても海外への販売(輸出)が重要となります。戦後の高度成長国の多くが、日本、ドイツ、イタリア等の国内経済の規模が小さい国では、輸出主導型経済だったのは、そのような理由もあります。しかし、輸出で利益が出るかは、為替相場次第です。ここに外国為替の換算はやっかいな問題として登場します。為替相場が固定相場の時代は換算という問題は生ぜず、その為替レートでの採算のみを考えれば良いですが、変動相場制になるとそうはいきません。
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