戦後の日本やドイツの経済復興を支えたものがアメリカに対する貿易です。規模の経済をめざして大量生産によってコスト面での競争力を高めるにはどうすべきか。日本やドイツは国内マーケットが小さいので、作ったものを国内だけでまかなえません。どうしても輸出に頼らざるを得ません。そこで輸出先としてアメリカの存在が大きかったと思います。そして、この輸出についても、輸出国に有利な交易条件としての固定相場、特に1ドル360円は、非常に日本に有利に作用しました。こうして輸出中心の経済成長は多額の外貨獲得(ドル資金)をもたらし、これが、日米貿易不均衡をもたらしました。これが為替相場の問題として会計の世界に異変をもたらします。
日本やドイツが貿易黒字でため込んだドルはドルの価値の下落をもたらし、ドル危機へと発展します。特に固定相場制の下での交易条件の有利性に対する批判が続出しました。貿易不均衡を是正するためにはどうすべきか。物の輸出の抑制、輸入制限では十分対応できず、究極的には為替をいじることへ進んでいきます。
« 比較級思考114 | 会計力 | 比較級思考116 »
|決算診断実践会トップ|決算診断実践会とは?|決算書の見方セミナー|コラム|決算診断体験版|社長タイプ診断|会員紹介|
|運営会社について|サイトマップ|プライバシーポリシー|お問い合わせ|