会計記録と言えば、簿記です。学校で一番つまらない授業の1つに簿記があります。これは、簿記の教え方に問題があると思われます。簿記は、簿記のルールを知ることより帳簿記入という記録の大切さを伝えることが重要です。お母さんに1,000円もらってスーパーへ行って、人参、大根、牛乳をそれぞれ1つづつ買ってきてと頼まれた子供は頼まれた買い物をして余ったお金についてどう報告するべきか。スーパーに行って230円の人参を1つ取る、250円の大根を1つ取る、170円の牛乳を1つ取ってレジへ行って1,000円出して、350円のおつりをもらう。これをお母さんにどう報告するか。これが、簿記の始まりです。全部暗記(記憶)して、報告するのか。そうではなくてレシートで買ったものの明細がわかる資料を見せて人参1つ230円、大根1つ250円、牛乳1つ170円、合計650円で、1,000円もらったから余り350円ですと、報告するのか。答えは明らかですね。頼んだ仕事がきちんとできたか信頼されるかです。これは、たった3つの取引ですが、もっと沢山だったら、正確に暗記(記憶)できますか。このような取引に対して記録の大切さをはじめに教えるべきなのです。大学の簿記の授業がつまらないのは、いきなり企業会計や複式簿記から入るので、記録の大切さについての考えが置いてきぼりとなっているからではないでしょうか。
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