B/Sの構造は一般に次のようになっています。
昨年の後半から、銀行が一斉に増資をし始めました。上記のB/Sの1の株主からの資金提供を増やすことによって、純資産を多くしようとするものです。その結果、自己資本比率を高めようとする狙いがあることは、前回言いました。
2/20の日本経済新聞の一面に「大手銀行、株式売却を加速」
3メガバンクが2009年4月から12月にB/Sに記載されている帳簿価格で前年同期の約2.5倍にあたる合計4,000億円程度の株式を売却しました。
株価下落に伴う評価損の拡大で、自己資本が目減りするのを防ぐのが狙い。業績の好不調にかかわらず安定的に株式を保有をしてきた銀行が、ここへ来て株式を手放すことで、銀行の態度は変化しています。今まで以上に企業に対して、業績向上を求める市場からの圧力が強まりそう。
ここに来て銀行が売却する背景には、08年の金融危機を受けた世界的な銀行の自己資本規制強化の流れ。新規制は、優先株などを含む、現在のTier1よりも狭い範囲の資本を重視する方向で、保有株の損失が膨らめばより資本が脆弱だとみなされる可能性が高いのです。そのため、将来性のない企業の株式を売り始めており、今後さらに加速することが予想されます。我社は、銀行が株を持っているので安心という時代は終わりそうです。
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