前回のP/L、B/Sを見た時、一般にはB社の方が利益も純資産も多いので、良い会社と判定されそうです。機械的にデータ入力して財務分析をするとそうなると思います。上場会社の財務分析の場合は、それで大丈夫と思います。何故か。公的な監査が行われており、会社の実態について会計上、監査上「しばり」があり、会計操作や親子会社の調整、社長一族との取引といった不明瞭なものは存在しないからです。これに対して、中小企業会計の特質は何か。一言で言えば、殆どが「同族会社」ということです。同族会社の会計と上場会社の会計という日本では、1国2制度の会計が行われているという現状があるからです。それでは同族会社の会計という視点からみた時どうなるでしょうか。A社の負債は、全て銀行借入(外部)、B社の負債は、全て社長からの借入(内部)。A社の販管費のうち社長の給料1、000千円、減価償却費は、法定償却1,000千円に対して0円。B社の販管費のうち社長の給料10、000千円、減価償却費は、法定償却一杯の1,000千円とした時、この2社について、あなたはどのように判断しますか。A社が良いと判断したプロは、このような事実を無視したからでしょう。このような事実が明らかとなったときは、ちょっと違うかもしれません。
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