三輪晴治氏の著書「日本経済再生論?ディスラプティブ・イノベーションの道」はこれからの企業経営、そして日本国を考えるうえでとても示唆に富んだ内容です。ディスラプティブというのはディストラクティブではありません。破壊的という意味ではなく、「枝分かれ式」という意味です。例えばオーディオ機器は、重厚なステレオシステムに見られるように、良い音をいかにつくるかということで長年研究を重ね、成熟させてきました。ところがある時ソニーが世に出したウォークマンという商品はこの考え方とはまったく異なります。音質は低いのですが、歩きながら聴けるのです。そのコンセプトが受け容れられ、どんどん音質の改良も進み、現在のipodなどの携帯音楽プレイヤーの普及に繋がっているのです。
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